プラセンタについて

プラセンタについて

プラセンタとは

プラセンタは、ほ乳類の母親と赤ちゃんを結ぶ胎盤のことです。
母体と胎児を繋ぐプラセンタは、お母さんのお腹のひとつのたった0.1mmの受精卵を、わずか10ヶ月間で、30cmものあかちゃんに育てるまでの栄養を供給することで知られています。しかし、そのはたらきはまだまだ驚異的といえる機能を有しています。
臓器の機能がまだ十分でない胎児の発育のために、胎児の各種臓器のかわりに働く発育のために必要不可欠な器官なのです。酸素や各種の栄養、大量のホルモンを供給するだけでなく、胎児はアミノ酸をタンパク質源として利用するため、プラセンタが母体の血清タンパク質を消化してアミノ酸に分解したり、肝臓の代わりに代謝作用や異物を解毒する作用を行います。また排泄や多数の生理活性物質の産生や貯えなど、胎児の成長にとって重要な働きのすべてをプラセンタが行うのです。

生命のチカラを有効活用するプラセンタ

生命のチカラを有効活用するプラセンタ

歴史を彩るプラセンタ

歴史を彩るプラセンタ

プラセンタほど、歴史上、有名人の逸話の多い素材はありません。
エジプトの女王クレオパトラもそのひとりです。多くの美容法を行っていたという記録があり、その中でエイジングケアの秘薬としてプラセンタを用いていたといわれます。
古代ギリシャの医師ヒポクラテス(紀元前460年〜377年)がプラセンタを施術に用いていたと伝えられているほか、フランス国王ルイ16世の王妃マリー・アントワネットも美容のためにプラセンタを利用していたといわれています。秦の始皇帝(紀元前259年~紀元前210年)の時代に妙薬として用いられていたと伝えられ、楊貴妃がおこなっていたさまざまな美容法のなかにもプラセンタの使用が伝えられています。

また、10世紀頃、唐の時代に編纂された漢方医学書『本草拾遺』(ほんぞうしゅうい)」に、「人胞」(じんぽう)「胞衣」(なえ)という名前でプラセンタが薬として紹介されています。また、明の時代(1368年~1644年)に著された医学書『本草網目』にはプラセンタが「紫河車(しかしゃ)」の名前で紹介されています。
日本では、江戸時代にこの「紫河車」を配合した昆元丹(こんげんたん)という加賀藩(現在の石川県)の三大秘薬の一つとして、滋養強壮に用いられていました。

プラセンタの科学的な応用

プラセンタの医学的な応用研究は20世紀初頭頃にはじまりました。
医療分野におけるプラセンタ研究の先駆者は、当時のソビエト社会主義共和国連邦のウクライナ共和国・オデッサ医科大学の眼科医フィラトフ博士です。
フィラトフ博士は、1933年、角膜移植手術の研究中に発見した原理をもとに「組織療法」を確立しました。この「組織療法」でプラセンタが使用されたのです。
その後、世界各国でプラセンタの科学的な研究がすすめられ、現在のように健康食品や化粧品など、さまざまな分野で応用されるようになりました。

たっぷりの価値が詰まったプラセンタという天然物

プラセンタは単一の成分ではなく、さまざまな有用成分の集合体です。
受精卵を胎児、赤ちゃんへと育てるだけの栄養を供給する器官であるだけに、一人の人間の成長に必要なすべての栄養が詰まっています。
5大栄養素である「たんぱく質」「炭水化物」「脂質」「ビタミン」「ミネラル」のほか、「核酸」「酵素」、そして近年、最も注目されているEGFやHGFなどの整肌因子を含んでいます。また、「たんぱく質」には、プラセンタの栄養価として高く評価されているアミノ酸がたっぷりと含まれています。それでは、おもな注目の成分をご紹介いたしましょう。

たんぱく質

ヒトのカラダをつくるために重要な栄養素として知られていますが、プラセンタのタンパク質は20種類のアミノ酸が結合して構成されます。

【おもなたんぱく質】

  • アルブミン
  • グロブリンなど
アミノ酸

アミノ酸はカラダの細胞をつくる原料となる成分です。美容成分として注目されているコラーゲンもアミノ酸から作られます。普段、私たちは、肉や大豆など、食品に含まれるたんぱく質からアミノ酸を摂っていますが、これらのたんぱく質はアミノ酸が結合してできた高分子化合物と呼ばれるもので、吸収率が低いため、吸収されないまま体外に排出されてしまうこともすくなくありません。
プラセンタには20種類のアミノ酸が含まれ、単体から構成されているため、体内への吸収率がとても良いという特徴があります。 プラセンタの美容価値として注目されているのがこのアミノ酸です。

【おもなアミノ酸】

  • アラニン
  • アルギニン
  • イソロイシン
  • グリシン
  • スレオニン
  • バリン
  • リジン
  • ロイシンなど
整肌因子

特定の細胞の増殖や分化を促進する内因性タンパク質のこと。細胞の新陳代謝を促す働きを持ち、少量でも効果を発揮するという特徴があります。

【おもな整肌因子】

  • EGF(上皮細胞増殖因子)
  • FGF(線維芽細胞増殖因子)
  • HGF(肝細胞増殖因子)
  • IGF(インシュリン様成長因子)
  • NGF(神経細胞成長因子)
  • IL‐1、IL‐2、IL‐3、IL‐4等
核酸

もともと肝臓で合成される栄養素ですが、20歳以降、産生が少なくなり、40歳を過ぎると急激に減少します。遺伝子を修復したり、新陳代謝を調整する働きがあり、近年、アンチエイジングで注目されています。

【おもな核酸】

  • DNA
  • RNA
  • 代謝産物
脂質・
脂肪酸

身体の細胞を作る栄養素であり、ビタミンA・D・Eなどの吸収も助けます。

【おもな脂質・脂肪酸】

  • コレステロール
  • ホスファチジン酸
  • ラウリン酸
  • バルミチン酸など
糖質

身体のエネルギー源となる栄養素。

【おもな糖質】

  • グルコース
  • ガラクトース
  • ショ糖など
ミネラル

血液・体液の調整などさまざまな働きをします。

【おもなミネラル】

  • カルシウム
  • ナトリウム
  • カリウム
  • リン
  • マグネシウム
  • 亜鉛
  • 鉄など
酵素

食べ物の消化分解をサポートする消化酵素と、血液や皮膚、骨などを作る代謝酵素の2種類があります。

【おもな酵素】

  • アルカリホスファターゼ
  • ヒアルロニターゼ
  • 酸性ホスファターゼ

このほか100種類あまりの酵素が確認されています。